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Yolo 開発記録 02:一日を記録することから、一日をクリアに見つめることへ

Harry
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Yolo 開発記録 02:一日を記録することから、一日をクリアに見つめることへ

あなたの時間は、やがてあなた自身になる。

前回の記録から6日が経ちました。Yoloはv0.1.1からv0.4.0へと進みました。

バージョン番号だけ見ると大きな変化ですが、もし僕に最も重要な3つの出来事を選べと言うなら、それは**「AIが実際に操作できるようになったこと」「一日の終わりに自動で振り返りができるようになったこと」、そして「データが一目で直感的にわかるようになったこと」**です。他のすべての機能は、この3つの土台の上に生まれたディテールにすぎません。

この記事では、変更の規模が大きいものから順に、大きなアップデートから小さな工夫へと書いていきます。


一、MCP:読み取り専用から、読み書き可能へ

前回の記事の時点では、YoloのMCPサーバーは「読み取り専用」でした。つまり、AIは僕のタスクや時間記録を見ることはできても、それらを変更することはできませんでした。しかし、v0.2.0以降、読み取りだけでなく書き込みにも対応しました。

書き込み用のツールは、add_taskupdate_taskstart_taskpause_taskcomplete_taskdrop_task の6つ。これまでの5つの読み取り専用ツールと合わせて計11個になり、タスク管理のライフサイクル全体をカバーできるようになりました。

これをAIアシスタントのHermesに接続したあと、Telegramで「Create a 30-minute task called vibecoding and start it.(vibecodingという30分のタスクを作成して開始して)」と話しかけてみました。すると、タスクが作成され、タイマーがスタートしました。AIが僕のタスク管理アプリを直接操作したのです。

Hermes Agentに接続して非常に直感的に感じたのは、**「何かアクションを起こす際の摩擦(ハードル)がぐっと下がった」**ということです。以前なら、アプリを開いて、ボタンを押して、入力欄を埋めて、時間を調整して……という操作が必要でしたが、今ではただ一言話しかけるだけで済みます。


二、Daily Debrief:一日の終わりに、自動で振り返りを生成する

MCPによって、AIは僕の一日に介入できるようになりました。でも、介入した後はどうなるのでしょう? 僕に必要なのは、振り返ることです。

v0.4.0では、新しい機能として Daily Debrief を追加しました。これは、今日のタスク、セッション、そしてタスクを止めたときに書き残した「stop-note」を組み合わせ、簡潔な振り返り文へとまとめ上げる機能です。一日一回生成され、独立した daily_debriefs テーブルに保存されます。

これはYoloで初めて本格的にAI生成コンテンツ(AIGC)を活用した機能なので、AIレイヤーの実装にはかなりこだわりました。

手動での生成機能を実装したあと、さらに一歩進めて**「定期自動振り返り」**も追加しました。設定でスイッチをオンにして時間を設定しておくだけで、毎日決まった時間に自動で振り返りを実行してくれます。

このAI生成機能を作るにあたって、実は少し深く考えたことがあります。

AIは時に「自由奔放に」ふるまうため、同じデータソースからでも毎回全く異なるトーンのまとめを出力することがあります。これではユーザーが混乱してしまいますし、ツールとしての信頼感も薄れてしまいます。

そこで、僕は以下の2つの調整を行いました。

  1. temperature(温度)の値を低めに設定し、出力のブレを抑えて固定化する。
  2. データソース(タスクや時間記録など)に変更がない限り、再生成を行わないようにする。


三、My Day:一日を平らに広げて見つめる

振り返りはテキストで表現されます。でも、時にはその背後にある「構造」を見たいこともあります。

v0.4.0では、My Day というページも追加しました。この3つのバージョンの中で、僕が一番気に入っている画面です。

この画面こそが、僕の言う「一日をクリアに見つめる」ためのものです。それまでのすべての記録は、最終的にここに着地します。すべてを平らに広げて、一目で事実と向き合うのです。(ここではモックデータとして5月29日のデータを表示しています)


四、フォーカスするという体験に、温度が宿り始めた

ここまでは大きな変更点でした。次は、中規模のアップデートについてです。

v0.2.0以前、Yoloのフォーカス・サイクル(集中と記録のループ)はどこか冷淡でした。動いてはいるけれど、「重み」が感じられなかったのです。そこで僕が最初に取り組んだのは、機能の追加ではなく、「情緒」を加えることでした。

同時に、このループをよりスムーズにするための工夫も行いました。

これらの機能は、一つひとつを見れば小さなものですが、合わさることで、Yoloは単なる冷たいツールではなくなっていきました。あなたを急かさず、ジャッジもせず、ただ静かに寄り添って記録を助け、完了したときには小さなポジティブフィードバックをくれる存在です。


真ん中にある円形のインジケーターについて、実は開発の途中で「少しずつ削られていく」デザインに変えたことがありました。開始時は完全な円で、時間が経つにつれて線が減っていく、お香が燃えていくようなイメージです。「命と時間が消費されている」という感覚は、確かにYOLO(You Only Live Once)のテーマにぴったりでした。しかし、実際に動かしてみて、よく考えてから元に戻しました。僕がツールを通じて伝えたいのは「時間を消費した」ことではなく、「物事を達成した(完成させた)」という感覚だったからです。だから、リングは元のように満ちていくデザインに戻しました。

五、ついでに片付けた小さなこと

最後は小さな改善ですが、僕にとっては同じように大切なことです。

Aboutページ。シンプルな1画面です。「Yoloとは何か、なぜ作ったのか、どう使うのか」。ユーザー登録も、料金プランも、チーム紹介もありません。誰もが30秒でこのアプリの存在意義を理解できるようにしたかったのです。

Today Log がクリック可能・編集可能に。これまでは見るだけで触れなかったログですが、今では各記録がボタンになり、クリックすると当時残したメモ、ブロッカー、次のアクション、完了度を確認・編集できるようになりました。後から「あのとき書きそびれたブロッカー」を書き足すこともできます。それは依然として真実であり、より完全な記録になります。


後記(あとがき)

開発を進める中で、「時間の感覚を強調しすぎるのは、逆に焦りを生んでしまうのではないか?」と自問自答することがありました。 しかしこれは、物事をどのような視点とマインドセットで捉えるかという問題なのだと思います。

記録してもしなくても、誰にとっても一日は24時間です。僕が解決したかったのは、「自分の毎日のお金がどこに消えたのかを家計簿で追うように、時間も同じように追跡してみたい」という、とてもシンプルな欲求でした。

あなたの時間は、やがてあなた自身になる。


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